「スガリさんの感想文はいつだって斜め上」 平田駒 著
を読んでの感想です。
スガリさんの書く感想文が、人とは違う視点からのものでした。それは、面白く、考えさせられるものでした。
読む前は、感想文を題材にしてどういう物語になるかと期待していました。夏目漱石「こころ」、新美南吉「手袋を買いに」を題材にしています。この作品を読んだことがなくても、問題なかったです。作中にあらすじがありますので、分かりやすかったです。スガリさんの感想文と、周囲で起きる事件がどう関係するかが、ポイントです。
読書感想文といえば夏休みの宿題の代名詞でした。本を読むのは嫌いではないが、何が正解か分からない。また、自分の気持ちを知られるのが恥ずかしいと思い、苦手でした。人と意見が違うのが、馬鹿にされるのでは、とも思っていました。
読んで思ったことをそのまま、書けばいい。人はその意見はおかしい、というかもしれない。自分はそう思ったから、仕方がないと割り切る。スガリさんのような読み方をうらやましく感じました。
スガリさんに闇を感じる箇所はあります。真相は次巻以降、分かっていくのでしょうか。次巻に期待したいです。
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